古着の着こなし・コーディネート

古着を着こなす前に歴史を知る(1950年~1960年代)

 

 

ファッションを楽しむ、更に古着を楽しむには、その時代その時代の良さを知り、当時の風潮や流行の背景にあった出来事を知ることも大切な要素です!いつの時代も、背後にある世代的な感性は、共通しているように思いませんか?

 

 

古着はそんな時代を背負ったモノといっても過言ではない気がします。背景を探ってみるだけでも、古着を着こなしやすくなるんではないでしょうか?簡単にですが、古着として人気のある時代のファッションの歴史をご紹介しますね。

 

 

●1950年代 戦後初めて、若者独自のファッションが開花した時代。1947年に、クリスチャン・ディオールが発表した「ニュー・ルック」が、50年代ファッションの流れをつくっていきます。シネマファッションがブームとなり、邦画「君の名は」からは、「真知子巻き」が、洋画「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」に登場した、「オードリーヘプバーンファッション」が人気を集めました。細く絞ったウエストに長めの「フレアスカート」などが特徴的です。またエルヴィス・プレスリーの登場により「ロックンロール」が流行しました。男性はリーゼントに革ジャン、女性はポニーテールにサーキュラースカートが定番です。

 

 

●1960年代 オートクチュールからプレタポルテ(既製服)へ、フォーマルからカジュアルへと大転換期を迎えます。その大きなきっかけとなったのが「ミニスカート」の登場。65年に、アンドレ・クレージュがパリコレで発表したことにより、パリモード界が激震。日本でも、ミニスカートが大流行します。このミニスカートの登場が、女性の生き方にも影響を与え、精神的開放にもつながっていくことになりました。

 

66年、ビートルズの来日により、GS(グループサウンズ)ファッション「モッズ」の登場。水玉や花柄などの派手な柄で、ウエストを細くしたシャツ、幅広ネクタイ、股上の浅いスリムパンツなどが特徴的。

 

60年代後半、「ヒッピー」が登場。ヒッピーは近代の政治、社会などへの疑問から出発し、「ラブ&ピース」の理想を掲げた一つの対抗文化。稙物系の色とりどりの柄、バンダナやスカーフなどが特徴的。ヒッピーから派生した「サイケデリック」は、LSDなどのドラッグによる幻覚を視覚化したもので、派手な色使いや幾何学模様、ペイズリー模様などが特徴的。

 

60年代のファッションの大きな特徴としては、未来志向のモダンなイメージ、アート的要素が多く、「ミニスカート」「パンタロン」「ミリタリールック」「モンドリアンルック」「宇宙ルック」など。